矯正治療をはじめる年代やご要望によっても必要な治療はさまざまです。
お子さまの顎の成長や正しい噛み合わせのため、お一人お一人に合った最適な治療方法をご提案いたします。
矯正歯科治療(歯並びと咬み合わせを治す治療)の最終目標は、すべての永久歯(大人の歯)を並べることです。第三大臼歯(親不知・智歯)は除きます。
一般的にすべての永久歯が生えそろうのは12歳以降ですが、歯並びによっては年齢が早い方が、治療が有効な場合(小児矯正歯科治療)があります。
小児矯正歯科治療開始のタイミングとしては
① 4~6歳ころ | 予防矯正。(受け口や乳歯の歯並びでのあごのずれ) |
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② 6~8歳ころ | 抑制矯正。上下の6番目の歯と前歯4本が生えそろったころ。【受け口、出っ歯、開咬(上下の歯が噛んでいない状態)】 小児矯正歯科治療:早期治療の場合、早い段階で治療計画を立てることで顎変形症への外科手術の回避や状態がひどくなる前の処置ができます。早期治療は、体の成長予測が完全にはしづらいため、永久歯が生えそろった後、再度矯正治療が必要となる事もあります。早期のうちに歯並びを改善しても経過観察は必要です。 |
思春期以降の矯正歯科治療 | |
③ 8~11歳ころ | 抑制矯正。子供の歯と大人の歯がある時期。【受け口、出っ歯、叢生(がたがた)】 |
④ 12歳以降 | 本格矯正。成長期、すべての歯が大人の歯に生え変わったころ:顎変形症は含まない。 |
⑤ 18歳以降 | 成人矯正。一般的な成長がほぼ完成するころ。すべての歯が大人の歯に生え変わっている:顎変形症を含む。 |
③、④、⑤での段階の矯正治療は歯並びを見るだけでなく、「鼻や口、顎など顔全体のバランスを見て治療計画を立てることが重要となります。」 |
などが考えられます。
どのタイミングで治療を開始するかは患者さんのお口の状態、咬み合わせにより異なります。まずはご相談ください。